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よくある仏教用語の質問から、「因果」という言葉の意味を簡単に説明します。
因果というものは、物事には必ずつながりがある、様々なつながりによって、今の結果を得ているということです。
自分の置かれる環境や、関係性などにおいて、結果があるということです。
例えば、ある方がお話して下さった話ですが、人が生きるか死ぬかは、道路の右側か左側のどちらを歩いて
いるかによって決まったりするんです。
その人が、良いことをしてきたか、悪いことをしてきたかは一切関係なくです。
それは、爆弾から遠いか近いか、近くてもたまたま壁があったかどうかの差です。
当たり前のことに思えるけど、そういう偶然の繰り返しの中で、その方は生きて来られたそうです。
自分でどうにかできることもありますが、どうすることもできないこともあります。
ただ命について言うならば、その命には、生きるだけの尊い理由があるということだと思います。
また、死ぬ命にも、死ぬ尊い意味があります。
そういう大きなつながりによって今があるというのが、因果ということです。
仏教用語は、宗派によっても解釈が違うことがあります。
同じ宗派でも、いろんな方々が、同じ言葉を、様々なアプローチで解説しておられるので、納得できる説明に出会えるまで探すことをお勧めします。